TRRLの遊学を終えて

はじめに
 英国にある TRRL(Transport and Road Research Laboratory)の留学を終え.田舎にたどりついて,オヤジの大切にしている肴をチョツト失敬し,さて,心ゆくまで酒でも飲もうか」と心はずませていた矢先に,TRRLのこと,西欧の道路事情のことなどをという依頼が年の瀬仁とび込みました.「まあ,何とかなるさ」と思いつつお引き受けしたものの,日々は走ってもペンが走りません.
 いま,道路の事情,TRRLの研究の動向を書くには,TRRLから寄贈されたレポート全冊をしかめっ面で読み直さなければ,とてもとても,浅学の小生には書けるものではありません.
 そのうち.正月になり,本格的に酒が入り,気心の知れた仲間とオペラのこと,コンサートのこと,芝居のこと,絵のこと,スコッチのこと,車のこと,そして紳士と淑女のこと等々と英国遊学談が佳境に入った一夜,「楽しさ」を思い起こして一気にこの雑文を書き上げました.英国風にいえばティでも飲みながら軽く楽しく読んで頂ければ幸いです.

オリンピックが楽しみ
 成田~ヒースロー問を最短時間で結ぶモスクワ経由で英国に向かう.当時はまだ日本国では格安チケットが一般的ではなく,札幌-ロンドン間でアエロフロートで2歳以上で片道15万円くらいだったろうか?確信が持てないが,5人で,…,それも私費留学,…,言うまい。
 機内食にキャビアが出ましたが.筆者の好みはキャビアよりはその代用として用いられるというイクラの方で,“イクラ”はまた筆者の知る唯一のロシア語でもあり.エア・ホステスに「ハウ・マッチ」と試してみました.当然ですが,睨まれて.「こわかった」の一言でした.「ハウ・マッチ(How much)?」で「イクラ?」なる言葉がジョークで通じるのは日本だけで,…,当たり前ですよね.
 モスクワ空港ではいい加減疲れていたせいか,当時,日本のテレビでPRしていたシャープペンシルとボールペンが1本のペンで使い分けられるペン(シャーボ)を落としてしまいました.多分,拾ったモスクワっ子はその便利さに驚き,「これはただ者の持つ代物ではない.英国情報部のボス”M”の率いる008が潜入したのかもしれない.それに単なる筆記用具とも思えない.紙爆弾は当方の得意とするところだが,ペン爆弾か.クレムリソに大至急報告だ」なんてことになっているかもしれません.
 私のイニシャルを入れておかなくて本当によかった.今年のモスクワ・オリンピック大会では公式筆記用具として,きっとナターシャならぬボーシャとか,シャーボスキィとして登場するのではと期待しているのですが.
 何とか英国のヒ-スロー空港に着陸.まずは入国手読きに入る.辺りを見回すと数人の日本人が窓口のスタッフの質問にとちっているようでした.そのうち,ポケットに手を入れた少し偉そうなスタッフが出てきて,家族連れ優先の指示を出してくれるので,「手慣れたものだ.さすが大英帝国だ」などと妙な感心をしているうちに順番が回ってきて,どう見ても安物のようにしか見えない指輪を4本の指にこれ見よがしにつけた女性スタッフの前に呼ばれることになりました.背伸びをして指輪に見入っている子供たちに何か話しかけているが,娘は「なぬ?」と言うようにしてとんとわからないのです.
 日本でテレビを見過ぎていたせがれはその指輪を見て,「お父さん,気を付けろ!あれは武器だ」とありがたい忠告をしてくれたものです.件の女性は,「いい子供たちだ」とウィンクして入国手続きをいとも簡単に終了.「それにしても彼女は日本語がわかるのかな?」
 ロンドンに住んでいる先輩の車で高速道路M3経由でTRRLに近い我が家に30分位で着きました.

TRRLというところ
 約1,000人弱のスタッフを抱え,交通,道路,その他の研究分野で世界的評価を欲しいままにしているTRRLは,バークシャー(Berkshire)のクローソーン(Crowthorne)という田舎町にあります.ロンドンから列車で行くにWaterloo駅から出るReading方面行きに乗って,Bracknellという駅で降りるのが便利です.高速道路M3あるいはM4経由だと約50分でロンドンにも行けるし,アスコット競馬場までは約15分,女王の居城であるウィンザー城までは約25分と実に恵まれた?環境の中にあります.英国の郊外はどこも緑が美しいのですが,ここも例外ではありません.きれいに刈り込まれた芝生や植込み,美しい花壇が心に安らぎを与えてくれます.
 週休2日制で,平日は朝8時半から午後5時まで(金曜日は4時半まで)の勤務時間ですが,タイムカードがあるわけでなし,研究職の連中は自分で考えて良心に恥じない行動をとっているようです.勤務中には10時と15時に30分から時には1時間(?)のティ・タイムがあるほか,お昼は1時間15分の食事時間があります.近くに住む連中は自宅で昼食をとるようにしています.
 TRRLには多くの日本人が訪れ,その感想の記が随所に書かれていますのでここでは筆者の個人的経験を通して見たTRRLおよびスタッフの表情をお伝えします.

TRRL OPEN DAYSのリーフレット
TRRL OPEN DAYSのチケット
TRRL OPEN DAYSでマネキンを使った事故の実験
TRRL OPEN DAYSで公開された衝突実験
TRRL OPEN DAYSで公開された三輪自動車の安全実験

研究の姿勢
 研究においても,生活においても小ワザは通用しにくく,ハッタリとか,おれをだれだと思っている式の成り上がりスタイルは全くだめです.堂々としているというか,無器用(器用に立ち回らない)というか.地に足が着いている感じがします.
 微分方程式1つを解くのにも公式集を見たりはまずしません.分数,極限値の考え方から始まって.日本の高校生なら30分もあれは解くような問題を大の男(日本的発想か?)が数週間じっくりと考え込む.結局,出てくる答は同じですが,常に直球でグイグイ押してくるといった感じで,何か負けたという気がしてきます.
 TRRLは道路,交通,運輸に関する総合研究所だけあって,どの研究をとってみても組織化,体系化されていて,分岐テーマとしてのそれがありません.うらやましい限りです.
 組織的研究の一例をあげてみましょう.筆者はHighway Department(Norman W. Listerが昨年からボスになった)の中のPavement Design Division(やはり,ノーマンがボスを兼任している)に所属していましたが,主として混合物の力学的性状を検討するDr.W.David Powellのグループで研讃をつみました.デーブ(David)は,核分裂に関する研究でSouth WalesのSwansea大学でPh.D.を取得した変わり種です.彼は舗装の表層用混合物およびロードベ-ス用混合物(主として,マカダム)の疲労試験,三軸試験,一軸クリープ試験等の力学試験に従事する若手の指導をすると同時に,“転圧問題”の独自のプロジェクトを持っています.
 簡単に言えは,混合物中のアスファルト量を少なくすることによって生ずるデメリット(例えば,疲労抵抗の減少)を転圧でカヴァできないかという点にあり,振動ローラ等の採用による転圧問題の研究です.新設舗装における実験,TRRL内で試行される転圧,それらの転圧によって得られる供試体についての多角的観点からの研究をプロジェクトとして行うということです.
 英国スタイルでのんびりとやっているように見えるのですが,考えられ得るあらゆる角度から問題を検討し,得られたデータを骨の髄まで分析するその姿勢にはある種の感動すら覚えます.ただし,このような研究の姿勢がわかるまでに相当の月日が必要で,わたしのようなマイペースの人間にはディナーに呼ばれて話し合いをするほどに親しくならなければ,その詳しい内容などを教えてくれないのです.だからちょっと見にというか,皮相的に見るだけでは,研究のことがわからないのが実情です.

論文数が少ない?
 このような研究姿勢も手伝ってか,あれだけのスタッフで研究している割には論文数が少ないという意見があります.彼らはオリジナリティのない研究には興味をもたないし,手をかえ品をかえて論文を作成することを恥としているので,1つの論文を書くのに要する時間は大変なものです.あらゆる角度から見て,一分のスキもない,質問されても完全に答え得る論文を仕上げるのです.例えば,英国議会の近くにある英国土木学会(どういうわけかヨ一ロッパの土木学会はほとんどが格調高い場所にある)における舗装の特別講演会で,世界的に著名な米国のある教授が遠回しにアッセンブラーのようだと皮肉られて苦笑する程厳しいものがあります.
 日本の学会等の発表でよくみかける不思議なことは,発表されるデータの信頼性にほとんど疑問をはさまないという側面を持つことです.少なくとも,考え方の原点,思想,いかなる試験磯とその周辺畿器を用いたか位は明確にする態度と質疑があって欲しいと思います.だから,三軸の実験をするにしても,供試体の形状とか,作製方法について数年問にわたって研究したTRRLのマイク(Michael Nunn)のレポートが欧米では評価されているのです.

英国人は働かないか?
 ”英国病”という言葉が生まれるほど,ストライキに明け暮れ,“働かない英国人”というイメージは多くの外国人が持っていることでしょう.これは果たして当たっているかというと,取り方の問題だと思います.例えば仕事の途中であろうとも,10時のティ・タイムは何としてもティ・タイムなのですが,これをどう思われますか?
 何かの映画で,敵弾が雨,霰と降ってくる最中に英軍が平然とティを飲んでいるシーンがあったのですが,向こうで生活すると,それが当たり前に思えてくるから不思議なものです.そのくせ,「このままで英国はどうなるのか,我々はもっと働かなくてはだめだ.米国を見ろ,日本を,西独を,そしてカナダを見ろ!」と,ロに泡して論じあっているのも現実です.「じゃ,なぜ,モアマネのためにもっと働かないのか?」と水を向けると,「33%も税金を取られちゃ.働かない方がいい」と,わかったようなわからないような答が返ってきます.
 しかし ティ・タイム以外の勤務時間にはお茶は飲みません.お客が訪ねてきたといっては,お茶を飲んで話し合っている日本人の姿を説明しても,「お前たちはいつ働いているのだ」と言われてしまうのがオチです.こう見比べると,英国人は働く人々ともいえそうです.
 しかし,BBC1,BBC2のほか,1局しかない民間放送局までが数カ月間にわたってストをやり,「アイ・アム・ソリィ…」から始まって.当局に誠意がないことを画面に打ち出したまま数カ月を過ごしているのには日本的感覚ではまいってしまいます.
 しかしまた,これが英国かと思う程,とてつもなくレスポンスが早いこともありました.あれは金帽日の夜です.ロンドンでロリン・マゼールの指揮でクリープランド管弦楽団のコンサートを聴いた帰りで,午後11時ごろに交通事故を見たのです.それはTRRLのすぐ近くのNine Mile Rideの安全島の上のランプが破壊されていた事故でした.ところが何と,月曜日には現状復帰していました.土曜日と日曜日は仕事が休みのはずなのですが,こういう人命に関係すること,生活に関係することについては英国らしからぬというか.まさに英国的というか,その処置が早いのです.とにかく英国は人間を大切にする国なのです.これは時として犬や猫や鯨にも適用されます.

犬と鯨
 「犬でも右側を歩くのよ」と子供達に言って,家内があわてて口に手を当てたことがありましたが,英国では犬も行儀よくしつけられてほとんどの家庭で飼われています.犬が人間に吠えるのを見たことがほとんどないし,そうかと言って卑屈になっている様子もないのです.人間と同じように自分の境遇に甘んじ.その中で楽しく生きているように見えます.
 日本に残してきた我が愛犬マルは残りもので育てたせいか,スパゲッティ,カレーライスが好物で,人間とみると美醜に関係なくしっぽを振る.あまりにも叱りすぎたせいか,人間でも犬でもまっすぐには見ない.遠藤周作の小説に出てくるような,上目づかいにビクビクしながら相手に向かうマルを見るにつけ,深い同情とともに深く反省するのです.
 ロンドン有数のメイン・ストリートであるリージェント・ストリートを一杯にしてしまう程のデモ隊が“捕鯨反対”のプラカードを立てて,日本,ソ連等を非難する光景を見ました.これは,あるいは日本でもテレビ等で報道されたのかもしれませんが.TRRLで早速これが話題になりました.「牛や豚が良くて,なぜ鯨が悪いのか」と多くの日本人が考える質問を所員に向けたところ,「牛や豚は育てる」のに対し,「鯨は自然発生的に生きていたものをただ捕ってくるだけだ」というところに話が集約されました.「そうかなあ?」.「漁業牧場なら良いのかなあ?」と考えるにつけ,どうも釈然としません.こういうことは.どうも習慣,風俗,歴史,宗教観等に起因するようで,むずかしいことでした.
 他にも例がありました.「なぜ.女性を先に歩かすのか? (あまり見たことはないが)日本なら3歩下がって歩くぞ!」と言うと,「よく話し声が聴こえるね」,「…」,仕様がないから,「もし,奥さんを先に歩かせておいて敵弾が飛んできたら,死ぬのは奥さんだぞ!」と冷やかすと,ウィンクしながら「おれはそれを待っている」という回答でした.なかなかワカッテイルようです.

ロールスロイスの次は?
 車がなければ動きがとれない英国のこと,筆者は少ない外貨をはたいて外車を買いました.日本車です.英国人であってもストのため英国製の車が容易に手に入らない事情もあってか,日本車の人気は相当なものです.
 “ダットサン”のマークを取れば,我が日本国の国旗“日の丸”に見えることもあって,筆者は鼻高々でした.でも,やはり自動車はロールスロイスなのです,何と言っても,すばらしい技術のことをよくロールスロイス的と言いますが,世界の技術のオリジナリティを開発してきた英国は次のそれを何にするのでしょうか.「コンコルドはだれが作ったか」という質問がよく出ます.「もちろん英国さ」と答えると,パブでビターをおごられること間違いなしです.間違っても,「英仏合作」と言わない方がよいのです(もちろん英国内では).その英国が米国と協同でスーパーコンコルドの開発を始めるということを耳にしました.
 米国の大金持ちがコベントリィでジャガー(ジャグエル)の特注品を手に入れて悦に入っていたところ,これがまた雨もりをし始めたという.かんかんになってクレームをつけたところ,「私どもは雨降りにドライブする方のために車をお作りしていません」と答えたという英国人です.このとり合わせでスーパーコンコルドはどうなるのでしょうか,気になるところです.
 大枚の金を使って技術を開発しては,他国にいいところを持っていかれる要領の悪さ.それでもじっとこらえている忍耐力.逆に,要領良く(と彼らには見える)世界の経済大国にのし上がった日本.「オリジナリティのなさ」,「知恵に金を払わない国」などと言われることもあるが,そうかなぁ,もう少しだ.

大人の国
 逆に子供はというと,せがれと上の娘は近くの小学校に通わせていました.もちろん,学校によっても異なるのでしょうが,英国の小学枚は平屋建てが多く,最もぜいたくに出来ています.日本の最近の小学校は近代的と言おうか,米国的と言おうか,合理的にできている反面,情緒がないですね.
 英国では,朝,親とかメイドが学校まで子供を連れて行き,帰りの時間になると,また子供を迎えに行く,という風にとにかく,子供に手を掛けてやる.「小学1年生になったのだから,コートくらい自分で着なさい」は通用しないようだ.
 学校でも,子供たちがそろって同じことをしているのは朝のミルクタイムとお昼のランチのときくらいで,絵を描いている子供がいるかと思えば,本を読んでいる子供がいるという具合に自由にさせており,先生が随分と忙しげに面倒をみています.あそこまで徹底すれは,子供は礼儀正しくなり,大人になっていくのでしょう. それにしても今思い出しても胸が熱くなるのは私達の子供たちが学校を去る日のことです.目に戻をためて別れを惜しむ姿に感動し,純真な子供達に国境はないと考えるのは筆者等の感傷だけではないような気がします.そう,思いたいだけなのかもしれませんが.また、TRRLを去る日に感じたあの寂しさと,仲間の顔が,…,感傷的になりすぎたようだ.

小学校での別れ
小学校での別れ
小学校での別れ

ティとスコッチ
 親しくなれば,お互いにディナーに招待しあうのが向こうの習慣で,それ以外の世間話はティ・タイムかパブでということになります.ティ・タイムに飲むティは,それはそれは素晴らしいものです?日本人が勝手に想像して飲むような王室御用達のそれは,外国人向けのおみやげ屋さんか,ダンヒルやフォトナムメイソン等に行かなくては手に入らないのです.
 いつもは,彼ら彼女らはスーパーマーケットに行って,できるだけ安いティを買い求めては,茶渋でテイカッブが茶色になる程しぼり出して経済的に楽しむのです.もちろん,ミルクティです.最初のうちは目まいがする程の濃さ,それも昼の食事が口に入らないほどの量に閉口していましたが,不思議なもので,『ティはあれでなくっちゃ』,というようになってしまいます.英国仕込みというのは大変な努力を強いられるのです.
「英国伝統のスコッチウィスキーについて語らずして何の英国談義か!」,「いい酒を飲んでいるよ,彼らは」なんていう人がいたら,それは….多くの英国人はウィスキーなど日常酒としては高嶺の花であって,冷やさないで飲むビターを飲んでいるのです.いくら言葉をつくしても味について説明するのは難しいのですが、ホップの味の利いた苦味の強いビールです.「よくもこんなものを」と思ったのはほんの数週間で,いや,うまいの何のって,うまいのです.「なぜ,彼らはスピリッツ(ウィスキー)を飲まないのか」という質問には「飲んでいるよ.特別な日には」という答が返ってくるでしょう.ちょっと格好をつけ,皮肉っぽい奴なら「毎日,ベルスを飲んでいる」と,からかうような顔をして言うでしょう.でも心配はいりません.階級社会が歴然として残っている英国のこと,物腰や話す言葉までが異なるので,相手の正体はすぐ見破ることができます.彼らの合理精神から言えば,「スピリッツは高すぎる」のです.「ビターはいい,安くて量が多いから長時間楽しめる」のです.これがスコッチの国の大衆なのです.
 ここでご注意を.酒税法などと,難しい酔いがさめるようなことを言うつもりはありません.スピリッツ (Spirits)はカタカナ語と英語ではちょっと違った意味に使われていますが,大衆的なパブではウィスキーが欲しい場合「スピリッツ」でも出てきます.

TRRLのOpen Days
 TRRLのOpen Days(一般公開)にも大テントの中でビターが飛ぶように売れていました.すぐそばでは,“アルコールの運転技術に与える影響”についての機械的装置を含めた一般公開があり,また,交通安全についても討論しているのですから,おおらかなものです.飲んだ人は運転しない! ところで筆者のウィスキーの好みはといえば「モルトでなくっちゃ」,そして「ティチャーズがいいなあ.ハイランドクィーンもいいですよ」と,格好づけついでに,ジョニー・ウォーカーを飲みたいなら黒よりもスウィングをお勧めいたします.

お わ り に
 誌面の都合と紳士の国ということで,夜の英国は何もないことになったのが残念です.オペラのこと,コンサートのこと,芝居のこと,ビートルズのこと,ロンドンヒルトンの裏のこと(?)等,夜の生活は英国ならではの話があるにはあるのですけれど.そして,エプソム競馬場で行われたダービー200回記念レースのこと,女王陛下を数メートル先のまじかで見られるアスコット・レースのことなど,…,残念です.
 また,フランス,西ドイツ,スイス,イタリア,オーストリア,デンマーク,スウェーテンのこと,そして,ロサンゼルスやハワイのこともあるのですが,残念です.それにしても楽しかったです.
 そうそう,最後に忘れ物があるのです.せがれがシャーロックホームズスタイルの帽子を通っていた小学校に忘れてきてしまったのです.今度は1人で取りに行かなくてはならないのですが….。

なんと,『ダービー200回記念』を特集したRoyal Art
近所の友達とパチリ

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